理想のNo.2とは「1を語り10分かり合える関係であること」〜急成長を支えるNO2が語る「創業者とNo.2」―株式会社ユーグレナ 取締役 永田 暁彦

■PROFILE
株式会社ユーグレナ 取締役 永田 暁彦

慶応義塾大学商学部卒。2007年に独立系プライヴェートエクイティファンドの株式会社インスパイアに入社。2008年12月に同社の投資先であった株式会社ユーグレナの社外取締役に就任し、2010年4月に取締役事業戦略部長としてユーグレナに完全移籍。コーポレートファイナンス、M&A、経営戦略、広報IR、事業提携などの担当取締役を務める。 2014年からは株式会社ユーグレナインベストメント代表取締役社長も兼務し、2015年には「リアルテックファンド」を設立。

出会いは「社長」と「ファンド担当」

元々出雲と僕の出会いはユーグレナに出資をしているファンドの担当と、その投資先の社長という関係性でした。

僕がファンド側の責任者として社外取締役に就任し、出雲と一緒に仕事をする中で感じたことが2つありました。

1つは目指しているビジョンとメンバーがとても素晴らしい会社であること。
それまで様々な会社に投資をし、実際に経営サポートに携わってきましたが、ユーグレナのような会社はなかなかありませんでした。

そしてもう1つが自分というファンクションが最もはまる組織だと感じていました。

当時自分の年齢が27歳くらいだったんですが、ビジョンもやっている事業にも共感でき、自分が役に立つことのできる環境は27歳の自分には普通あまりないんです。

結果的に出雲からの誘いもあり、ユーグレナという環境を選ぶことを決めました。

トップとの関係性の作り方

出雲含め役員陣とは、基本的に予め役割を分けているというよりは、出雲含め創業メンバー3人は何が得意かということを常に考えています。

言わずもがな、出雲は社外で大きな声で未来を語るのが1番の仕事なわけで、彼が120点を取れる仕事だけに集中させる、というのが僕の仕事なんです。
もちろん出雲に限らず、研究領域の役員である鈴木のことも僕はその筋の天才だと思っているんです。
けれど天才は万能ではありません。むしろ特定の領域で圧倒的なポテンシャルを持っている故に、業務領域毎にパフォーマンスの差は大きくなります。

だったら、変に業務を切り分けるよりも、彼らが1番得意なところを定義して、それ以外を僕が全部やろうと。そういった関係性を意識しています。

「1を語って10を分かり合える関係」

出雲とは「1を語って10が分かり合える関係」を意識しています。
彼は年の3分の1以上は日本にいないんですが、例えば、彼が海外にいる間にものすごい大きな食品事故が起こって、我々の会社が大きなダメージを受けましたという時に出雲は「永田はこういう対応するんだろうから大丈夫」って思っていると思うんです。

それがポジティブネガティブにかかわらず、何かが起きたときにどういう一手を打つかみたいなのがお互い想像できているんです。

それも、僕は出雲のことを世の中における社長と同じ存在だとは思っていないんです。僕含めうちには4人の役員がいて、それぞれ役割があるのですが、僕は社長もその役割のひとつでしかないと思っていいます・・・

>> 続きはBNGぶっちゃけ社長フォーラムにて