突然の私事で恐縮だが、私は今まで、ベンチャー企業と呼ばれる会社でCFOを数社経験したことがある。 それぞれの立場にあった時、私の経験値はまちまちであり、また経営者の人柄や経営思想、業種も多種多様で、どれ一つとして似通った…
「M」の記事
営業ノルマという愚かな考え方
心理学の世界には、「正常性バイアス」という言葉がある。 人は命の危険を感じるほどの自然災害や事故など緊急事態に直面した場合、その非日常的で非現実的な光景を前にしてもなお、「自分だけは大丈夫」と考えようとする傾向がある、人…
証券市場から見える日本経済の実体と産業構造
普段私達が目にするニュースや新聞記事。 これらを伝える媒体は話題性の大きさでニュースの取捨選択を行っており、そしてその判断基準は「視聴者や読者に興味を持ってもらえるか」であって、もっとあからさまに言えば「売れるかどうか」…
発行体からみた、成功するベンチャー投資の方法とは
VC(ベンチャー・キャピタル)関係者をいきなり挑発するようで恐縮だが、日本のVCは総じて投資能力が低い。 これまでCFOとして直接、もしくは社外役員の立場で間接的に十数回、数十億円の投資を受けてきたが、「上っ面」から踏み…
組織拡大50人の壁をどう乗り越えるか~やんちゃ坊主のCEOとそれを支える幹部たち
経営者であれば誰でも、会社がある程度大きくなってくるとマネジメントに不自由さを感じてくる。 規模が小さな時はひとりひとりの顔が見え、多くを語らずとも意思疎通が可能であり、また実際に多くのコミュニケーションを取ることが出来…
なぜNo2は経営トップについていけるのか
突然だが2017年10月22日、「因縁の対決」を制して村田諒太がハッサン・エンダムを破り、WBA世界ミドル級チャンピオンに戴冠したことは、覚えている人はいるだろうか。 感動的な試合ではあったが、一方で、試合会場で選手が見…
買収された会社に待っていた世界
さて、このお話は以前、多くの方にお読み頂いた「6ヶ月後に会社が潰れるのが確実になった時、ベンチャー企業のCFOがやるべきこと」の完結編である「とあるベンチャーがたどったExit戦略と、CFOとしての軌跡」、さらにその後の…
幹部・役員として採用すべき人材、してはいけない人材とは
いつの時代も経営者を一番悩ませる問題といえば、幹部社員の採用とその戦力化だ。 ことにそれが、ベンチャー企業や中小企業のような一人ひとりの役割が大きく、また会社の規模に比べ高い人件費を負担することになる幹部社員の中途採用な…
部下の女の子からデートに誘われた時、エグゼクティブは応じてもいいの?
今から10数年前の20代最後の年、29歳の時に私は大阪の中堅企業の役員に就任した。肩書は取締役CFO。 パート・アルバイトを含めると700人を越える会社で、正社員は230名。 そのうち女性社員は8割という、いい意味でも悪…
とあるベンチャーがたどったExit戦略と、CFOとしての軌跡
前回の記事、「6ヶ月後に会社が潰れるのが確実になった時、ベンチャー企業のCFOがやるべきこと」はソーシャル上で4000以上の「いいね!」、Newspicksでは700を超えるPick、はてなブックマークでは600以上のブ…