「12ヶ月連続減収、3ヶ月先まで売上が見込めない・・・失意の中、見つけ出した存続への道とは」 ~ 絶望的な状況をどのように乗り切ったのか?―株式会社ネオキャリア 専務取締役 加藤賢

■PROFILE
株式会社ネオキャリア
専務取締役副社長 加藤 賢
新卒で入社したベンチャーキャピタルで代表の西澤らと出会い、ネオキャリア設立に携わった創業メンバー。財務や経理といった管理部門を一貫して引き受け、ネオキャリアの組織基盤を築き上げてきた人物。現在はCOOとして国内事業およびHRTech領域の新規事業を推進。

― リーマンショック以降の9年間で、売上は約50倍にまで成長している株式会社ネオキャリア。その成長のキードライバーは、実はリーマンショックという危機を乗り越えるときに始まっていたという。

「来月も、その翌月も、全く売上が読めないです」

2008年9月、産業界全体に大きな影響を与えたリーマンショックは、例に漏れず人材業界にも大きな影を落としました。業界の売り上げは一瞬で半減し、程なくして大手人材会社のリストラ(解雇)のニュースが流れ続けました。

そのような状況で、もちろん私たちも指をくわえ目の前の惨事を眺めていたわけではありません。すぐに幹部を集めて、売上確保や経費削減など、ありとあらゆる対策を練りました。

ですが、幹部会議の中、当事の営業責任者は「来月も、その翌月も、全く売上が読めないです」と。
失意の表情でそう私に報告しました。

そして、それから間もなく、その言葉は徐々に事実となり、目の前に現れはじめます。

12ヶ月にわたって当社は減収を続け、ジワリジワリと下り坂をくだっていくような、耐え難い期間となりました。

キャッシュフロー計算書を眺め、エクセルを叩き、迫りくるキャッシュアウトを実感しながらも、「とにかく今できることをやるしかない」と闘い続けました。

設立1年で迎えた倒産の危機

「幸いにも」というと語弊があるかもしれませんが、私たちは創業直後の2001~2002年頃にも倒産の危機を経験しています。

ネオキャリアという会社はもともと、新卒9名だけで設立された会社です。そのため、当然と言えば当然なのですが、設立当初から赤字が続き、わずか1年で倒産の危機に陥りました。

私たちには良くも悪くもその時の経験があったので、「また、同じことになるのでは・・・」と思いつつも、一方で「地道にやり続ければ必ず勝機はある」という確信のようなものがありました。

細かい手法は当日お話ししますが、当時の私たちはすぐに役員報酬をストップし、幹部を集め、そして覚悟を問い、一枚岩となれました。

それから繰り広げた逆張りの戦略や、徹底したコストカット、執念の売上確保は話すと驚かれることも多いですが(笑)

結果的には、創業当初の危機を乗り越えた経験が役に立ち、リーマンショック以降の成長をもたらしてくれることになりました。

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