「会社の先輩の背中をみて・・・」という時代は終わり!? 社内に尊敬する上司はいない!!尊敬できるのは、積極的にSNSなど発信している社外の経営者!?
エグゼクティブキャリア総研では、「エグゼクティブとは役職ではなく、仕事への取り組み方である」、「キャリアとは職歴ではなく、生き様である」と定義し、すべてのビジネスパーソンに求められるエグゼクティブとは何かを研究してます。
そうした中、当総研が実施したアンケートによると、93.9%の人が「身の回りにエグゼクティブがいると思っている」と回答し、最も多いのは「他社の社長・経営陣(48.5%)」で、「自分の会社の社長・経営陣(24.2%)」の倍近くになることがわかった。
Q:あなたの身の回りでエグゼクティブだと思える人は、誰ですか?
(複数回答可)
48.5% 他社の社長・経営陣
30.3% 社内の上司・先輩
24.2% 自分の会社の社長・経営陣
21.2% 取引先・パートナー
12.1% 学生時代の仲間
9.1% 社内の同僚
9.1% 著名人・有名人
9.1% 学生時代の先輩
3.0% 社内の部下
3.0% その他
「自分の会社の社長よりも、積極的にSNSやブログで情報発信をしている社外の経営者の方が身近に感じる事もある」 「無名の会社の経営者でも、素晴らしい考えをブログに綴っていて、定期的に見るようにしている」 などと、ソーシャルメディアを活用して考えを表現している人をエグゼクティブだと考える意見が多かった。
この結果に対し、当総研の主席研究員を務める蔵元二郎氏(株式会社BNGパートナーズ代表取締役社長)は、「所属組織や肩書の時代が終わり、個人レベルでの貢献が問われる時代が到来している」と語る。
蔵元:かつては、Facebook、twitter、ブログなどのソーシャルメディアが存在していなかったため、流通している情報が少なく、尊敬する対象の選択基準に地位や役職が占める割合が高かった。 だから、尊敬する人がどれくらい貢献しているかも地位や役職で判断されがちだった。
しかし、ソーシャル時代が到来し、誰でも情報を発信しやすくなった。それにより、地位や役職よりも、どんな考え方や姿勢で、仕事に取り組んでいるかが見えるようになってしまった。 なので、成果だけではなく、どんな根拠・価値観・取り組み方をしているかを深く考え、積極的に情報発信している人に尊敬が集まるようになっている。 ましてや、情報発信をしていない事は貢献すらしていないと判断されることにもつながり得る。 なので、どんな大きな仕事であろうと、小さな仕事であろうと、目立たない仕事であろうとも、すべてのビジネスパーソンが、仕事への取り組み方を深く考え、積極的に情報発信することが重要になってくる。
このアンケート結果を見て言えることは、なにも社内の経営者が尊敬されなくなった訳ではない。ただ、これまでは社内での比較だったのが、社内外を問わず比較されるようになっている。そういう意味では、経営者には一層厳しい目が向けられている。逆に言うと、積極的に情報発信を行う経営者には追い風と言えるだろう。
また、尊敬を集めることが目的ではないが、尊敬を集められないでいると、人を動かせなかったり、同じ活動でも訴求力が違ったりして、結果として成果に影響してしまう。 エグゼクティブが、意思決定と実行力を問われるのであれば、情報発信もまた重要な取り組みと言える時代になっている。
◆エグゼクティブキャリア総研について
エグゼクティブキャリア総研は、すべての知的労働者がエグゼクティブとして活躍するための調査研究および広報活動を行うことを目的として設立。 「エグゼクティブとは役職ではなく、仕事への取り組み方である」 「キャリアとは職歴ではなく、生き様である」 という理念のもとに、不定期で研究結果の発表や、普及のためのイベントを開催しています。
所在地 東京都千代田区五番町4-5 五番町コスモビル3階
http://ex-career.org/test
主席研究員一覧(順不同)
株式会社イノベイジ 代表取締役社長 高山雅行
株式会社サイバーエージェント 取締役 人事本部長 曽山哲人
株式会社trippiece 取締役CFO 小泉文明
株式会社ネオキャリア 代表取締役社長 西澤亮一
昭和女子大学 グローバルビジネス学部 准教授 保田隆明
株式会社ネットプライスドットコム チーフアーキテクト 加藤寛之
株式会社BNGパートナーズ 代表取締役社長 蔵元二郎
【協力企業】
新日本有限責任監査法人
ベンチャー通信(株式会社幕末)
株式会社ベイニッチ
【運営企業】
株式会社BNGパートナーズ