< News >
Image by Sarah Marshall
Facebookが第3四半期の財務結果を公表。年間売上成長率は前年比79%増の47億ドルとなった。 総売上は103億ドル(昨年度収益は98億ドル)、 1株当たり利益が1.59ドル(昨年度は1.28ドル)となり、どちらも増加を示した。 2016年同期の年売上成長率は59%であったが、今年度は47%となり鈍化傾向を示した。一方、デイリーアクティブユーザー当たりの課金率は7.51ドル(昨年度は5.95ドル)と26%の成長を示し、昨年の16%から10%の成長を叩き出した。ユーザー数は、Facebookの月間アクティブユーザー数は20億6000万人で、前四半期の2,006億人に比べて3.19%増加した。 1日のアクティブユーザー数は13億7000万で、前四半期比で3.8%増加した – 参照記事
Image by Global Panorama
Facebook傘下のInstagramのStories機能とWhatsappのStatus機能の合計デイリーアクティブユーザー数が3億人に及ぶと発表された。同機能は競合Snapchatを真似たものであり、Snapchatの1億7,300万ユーザーを超える規模を示した – 参照記事
Image by Fitbit
ウェアラブルデバイスを開発するFitbitが第3四半期の財務結果を公表。同社は、アナリスト予想を上回ったと報告したが、 1株当たり純損失は0.01ドル、収益は3億3,300万ドルであった。 これは昨年10月の5億ドルの収益から減少し、 純損失は1億1,300万ドルとなった – 参照記事
Image by Yelp
「北米版食べログ」であるYelpが第3四半期の財務結果を公表。Yelpの第3四半期の純売上高は、前年同期の19%増の2億2,040万ドルだった。同社は第4四半期の売上において、アナリストの期待している2億3,360万ドルを大幅に下回る2億1,100万〜2億1,600万ドルの売上を予想している。 ウォール街が通年売上を8億6,000万ドルと予測しているが、同社は 8億8300万ドルから8億8400万ドルになるだろうとした – 参照記事
Image by Waymo
自動車販売会社「AutoNation(オートネーション)」がAlphabet傘下の「Waymo(ウェイモ)」と提携。AutoNationはWaymoが開発する自動運転車の中長期メンテナンスサービスを提供する模様 – 参照記事
<資金調達/買収/売却>
Image by Transferwise
大手国際送金スタートアップ「Transferwise(トランスファーワイズ)」が2億8,000万ドルの資金調達。本ステージでシリーズEとなり、同社は2017年当初ですでに黒字化を達成しており、企業価値は16億ドルになっているとのこと – 参照記事
Image by Snatch
ARモバイルゲーム「Snatch(スナッチ)」が580万ドルの資金調達。SnatchはPockemon Goと似たような仕組みで、現実世界の中で落ちている賞品付きの小箱をスワイプして入手する。他のプレイヤーが自分の獲得した小箱を奪いにくるサバイバル要素が入っている。9か月間で55万ダウンロード、デイリーユーザー数は4-6万に及ぶ。Heineken, Deliveroo, Missguided, Boohoo, Gousto, Virgin Wines, Samsungなどの企業がSnatchを通じて顧客インセンティブを提供している – 参照記事
Image by Kano
知育キットを販売する「Kano(カノ)」が2,800万ドルの調達。同社は子供向けに組み立て式のパソコンと遊びながら学べるプログラミングキットを提供している – 参照記事
Image by AppZen
AIを通じた支出管理を行う「AppZen(アップゼン)」が1,300万ドルの資金調達。AppZenのソフトウェア上にアップロードされた領収書をAIが全てスクリーニングし、誰が・どこで・なぜこの支出をしたのかがわかる従業員毎のプロフィールを作成。各支出・従業員がコンプライナンスに準拠しているのかが一目でわかるようになる – 参照記事
Image by Quip
電動歯ブラシを開発する「Quip(クイップ)」が1,000万ドルの資金調達。40ドルのサブスクリプションモデで電動歯ブラシを販売。全米1,000か所を超える歯医者と提携して、メンバーだけが受けられるチェックインサービスも受けられる。D2Cモデルで安価販売を可能としている – 参照記事
Image by Pomelo
タイ拠点の女性向けオンラインファッションスタートアップ「Pomelo(ポメロ)」が1,900万ドルの資金調達。1年間の返品ポリシーや配達時に現金払いできる利便性が特徴。タイのスタートアップでは最大の資金調達となる – 参照記事
Image by Ceres Imaging
農家向けにAI画像解析サービスを提供する「Ceres Imaging(セレスイメージング)」が250万ドルの調達。ドローンから撮影された農地写真をAIが解析し、どの部分の灌漑が必要なのかを可視化する – 参照記事
Image by Optimus Ride
MITからスピンアウトした「Optimus Ride(オプティマス・ライド)」が1,800万ドルの資金調達。同社は完全自動運転化を達成するレベル4クラスの自動運転システムを開発している – 参照記事
Image by Arbe Robotics
自動運転車向けに高解像度レーダーを開発する「Arbe Robotics(アルべ・ロボティックス)」が900万ドルの調達。現在のレーダーシステムでは限定的な天候条件でないと自動運転に適用されないが、同社は300メートル先の各障害物を認識する4Dマッピング技術を確立。1台当たり4つのレーダーを搭載することで完全自動運転社会の実現を目指す – 参照記事
Image by Lunar Wireless
北米新興携帯キャリア「Lunar Wireless(ルナーワイヤレス)」が410万ドルの資金調達。1アプリ/日で25セント、また電話とテキストも1日当たり25セントを支払う使った分だけプランを提供している – 参照記事
Image by Passionflix
ラブロマンス版Netflix「Passionflix(パッションフリックス)」が475万ドルの調達。月額5.99ドルでロマンス番組をオンラインストリーミング上で視聴できる – 参照記事
Image by Testim
モバイル・ウェブサービス開発者向けにメンテナンス自動化サービスを提供する「Testim(テスティム)」が560万ドルの資金調達。機械学習を使ってメンテナンスタスクの自動化とテストを自動実行してくれる – 参照記事
Image by Built Technologies
建設融資をオンラインで簡単に行える「Built Technologies(ブゥルトテクノロジー)」が2,060万ドルの資金調達。予算を決めて、上限に見合った建設ローン・ポートフォリオ管理を行うことができる – 参照記事
< 新製品・サービス >
Image by Hims
男性の薄毛対策向けの薬を販売する「Hims(ヒムズ)」が登場。40ドルから男性脱毛症に効く薬『フィナステライド』を購入できる。男性型脱毛症の約25%が21歳になる前に進行が始まっていると、米国脱毛協会(American Hair Loss Association)は述べており、Himsはこの課題解決へ挑む – 参照記事
Image by Amazon
AmazonがモバイルアプリにARショッピング機能を追加。気になる商品が現実世界でどのように見えるのか手軽に確かめられる – 参照記事
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ゲーム企業「Razer(レーザー)」がゲーム専用のスマホ「Razer Phone(レーザーフォン)」を値段700ドルで発表。同社は最近スマホ企業のNtextbitを買収していた – 参照記事
<コラム>
1990年代中盤以降に誕生した世代「Generation Z」の57%が豆腐を使った「フェイク食品」を消費し、ミレニアルズ世代と比較して5.5倍ほどが非乳製品を消費する。フェイク食品市場は2020年までに52億ドル市場に達し、人口肉を開発する「Impossible Foods(インポッシブルフード)」が市場をリードしている – 参照記事
<編集後記>
Facebookの財務状況から見て、かつての「スタートアップ感」がなくなったと言える。すでに急成長から安定経営路線になったと前述数値からもわかる。またSnapchatの機能をパクったInstagramやWhatsApp機能からも、サービスの新規性がなくなったと言わざるを得ない。言い換えれば「スタートアップ」から「大企業」へと昇華したとポジティブに捉えることもできるだろう。一方で、かつてはスマートウォッチ市場やレストランレビュー市場を席巻したFitbit・Yelpの衰退が目立つ。スマホ市場創世記に急成長してきたスタートアップの明暗が分かれた形だ。今後2-3年の内、IPOをしている企業であろうとも、大規模な世代交代が起こるかもしれない。