ビジネスシーンでの「茶髪」、デキル人ほど容認している!?

ビジネスシーンでの「茶髪」、デキル人ほど容認している!?

「茶髪で出社したら注意される」は昔の話!? 高年収の人ほど茶髪を容認するのはなぜ?

近年、性別を問わず存在する茶髪のビジネスマン。かつては、新入社員が上司に茶髪を注意されるという光景がありましたが、今では上司が茶髪ということも少なくありません。 そこで、エグゼクティブキャリア総研では、ビジネスシーンにおける茶髪の可否についてアンケートを実施したところ、実は高年収の人ほど茶髪を容認していることが判明しました。


Q:ビジネスシーンにおける「茶髪」について、どのようにお考えですか?ビジネスシーンでの「茶髪」、デキル人ほど容認している!?

茶髪について年収800万円未満年収800万円以上
全然OK20.8%33.8%
地位や立場による31.3%38.5%
あまり良くない27.1%15.4%
良くない20.8%12.3%

年収800万円未満の容認派(「全然OK」と「地位や立場による」の合計)が52.1%に対して、年収800万円以上の容認派は72.3%と、約20%も上回る結果となった。


新入社員向けの研修講師なども務め、ビジネスに詳しい昭和女子大学グローバルビジネス学部准教授の保田隆明氏に話を聞いてみた。

保田隆明
昭和女子大学 グローバルビジネス学部 准教授
早稲田大学卒業後、リーマンブラザーズ証券会社、UBS証券会社にてM&Aや財務戦略を担当し、数多くの企業の財務分析を行う。その後2004年に起業し、日本で3番目のSNS「トモモト」を開設。翌年同事業を売却後、ベンチャー投資ファンドの設立と運営に携わり、これまで述べ20社以上の社外役員を兼務。

仕事が出来る人ほど見た目は気にしないのか?

保田:年収800万円以上というのがミソかもしれません。
800万円を稼ぐビジネスパーソンは業種的には広告代理店、テレビ業界、インターネット系ベンチャー企業など比較的クリエイティブな産業の人たちか、金融や商社などが多いように思います。クリエイティブ産業であれば、茶髪が容認されるのは納得感がありますよね。一方、私は金融業界の企業を相手に新入社員や中堅社員向けの研修講師も務めていますが、やはりこの業界ではワイシャツはみんな真っ白が多いですし、茶髪の人はお見かけすることはありません。

つまり、お堅い産業じゃなくて、クリエイティブな産業につけば茶髪もゆるされるし年収も高いという事ですか?

保田:そう単純な意味ではなくて(笑)
年収が高い層は、仕事のやり方が結果重視、あるいは結果さえ出せばOKよ、という向きがあります。 それゆえに茶髪も容認される、あるいは個性の一部として捉えてもらえるのかもしれませんね。

「年収が高い人=堅いお偉いさん」 「茶髪の人=チャラい人」 という思い込みは、過去のものになりつつあるようだ。
これからは、ビジネスシーンで茶髪の人を見かけても、「結果重視の厳しい世界で闘っているんだな」と応援してみるのも悪くないかもしれない。


◆エグゼクティブキャリア総研について

エグゼクティブキャリア総研は、すべての知的労働者がエグゼクティブとして活躍するための調査研究および広報活動を行うことを目的として設立。 「エグゼクティブとは役職ではなく、仕事への取り組み方である」 「キャリアとは職歴ではなく、生き様である」 という理念のもとに、不定期で研究結果の発表や、普及のためのイベントを開催しています。

◆所在地 東京都千代田区五番町4-5 五番町コスモビル3階

◆主席研究員一覧(順不同)
株式会社イノベイジ 代表取締役社長 高山雅行
株式会社サイバーエージェント 取締役 人事本部長 曽山哲人
株式会社メルカリ 取締役CFO 小泉文明
株式会社ネオキャリア 代表取締役社長 西澤亮一
昭和女子大学 グローバルビジネス学部 准教授 保田隆明
株式会社ネットプライスドットコム チーフアーキテクト 加藤寛之
株式会社BNGパートナーズ 代表取締役社長 蔵元二郎

【協力企業】
新日本有限責任監査法人、ベンチャー通信(株式会社幕末)、株式会社ベイニッチ

【運営企業】
株式会社BNGパートナーズ

ABOUTこの記事をかいた人

樋田 和正(とよだ かずまさ) 長野県出身。大学卒業後、バーデンダーを経て、2014年BNGパートナーズに参画し、コンサルティング事業部にてマネージャーとしてIT系スタートアップを中心に多数のCxO採用に携わった後、2017年メディア戦略室長就任。執行役員 メディア戦略室長 / エグゼクティブキャリア総研編集長を経験。2018年同社退職。